TEL. 0795-85-2914
〒669-4332 兵庫県丹波市市島町勅使新宮ノ下1037-4
初乳製剤・繁殖に携わっている方で最も辛いことは、生まれてき た子牛が死んでしまうことだろう。原因が先天性の疾患であればまだ諦めもつくだろうが、下痢や肺炎が原因と なると「自分に落ち度があったのではないか?」と気に 病んでしまう場合も少なくないと聞く。こうした下痢や 肺炎の対策としては早期発見・早期治療が大切になると思うが、それも子牛自身に免疫力があることが前提だ。私は、1200頭のうち約270頭の繁殖牛を飼養。生 まれた子牛の一部は生後3日で母子分離して人工哺育を行ってきた。しかし、様々な工夫を凝らしながら人 工哺育をしてきたものの、どうしても生まれた子牛の 10〜15%は生後6ヵ月以内に死んでしまっていたと いう。そうしたところ「初乳とその摂取に関係がある のではないか?」と思うようになり、自ら初乳製剤の 開発に着手。こうして完成した初乳製剤「親はなくと も仔は育つ®」を給与し始めたところ、これまで200 頭以上の子牛に給与し生存率100%を維持し続けている。また、昨年8月からは販売も開始、すで に県内外多数の生産者とも取引をしています。
子牛の生存率100%を達成した!
一緒に写っているのは生後19日目の純粋 但馬牛の雌牛(千代藤土井−芳山土井−丸 福土井)で、生時体重は20kg
神戸髙見牛牧場が開発した初乳製剤「親 はなくとも仔は育つ®」。1回あ たり1袋(200g)を使用する
溶かす前の初乳製剤。これを500〜750 mlのお湯(50〜55℃)で溶く
お湯で溶いた後のミルク。溶けやすくダ マにならないのが特長。ミルクの色が紫 色な理由は、カシスに含まれるアントシアニンの影響
予定日より10日ほど早く生まれた11日齢の雄子牛。夜中の巡 回中に発見され、発見された時点では仮死状態に近かったそう だが、髙見氏が開発した初乳製剤を与えたおかげか、今ではすっ かり元気。虚弱児の場合はストマックチューブを活用
母子分離した後20〜30日の間はハッチで過ごし、その後一部 は6m×4mのマスに6頭1群で3.5ヵ月齢までロボット哺乳 される。ちなみに人工哺育のミルクは1日5Lが最高です
ロボット哺乳ではない子牛は3m×3mのマスに3頭1群で 3.5ヵ月齢まで人工哺育されます
離乳後の育成も3m×3mのマスに3頭1群で行う。写真は 5.5ヵ月齢の去勢(左)と雌(右)。この牛舎で60頭ほどの子牛がいますが、咳をしている牛は1頭もいません
「親はなくとも仔は育つ®」を与えた初期の牛たち。すでに肥育 前期に入っていているが、以前の牛たちと比べて健康で大きく 発育しているのに加え、病気をしないので従業員の扱いやすい 牛になっています
28ヵ月齢の純粋但馬牛の雌牛
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